４連覇目指す藤井聡太竜王「面白い将棋を指したい」、挑戦する佐々木勇気八段「最善を尽くす」…５日から竜王戦第１局

第３７期竜王戦七番勝負第１局の前夜祭で記念撮影に応じる藤井聡太竜王（右）と佐々木勇気八段（４日午後、東京都渋谷区で）＝若杉和希撮影

　将棋の最高棋戦で、藤井聡太竜王（２２）（名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖）に佐々木勇気八段（３０）が挑戦する第３７期竜王戦七番勝負（読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス）の第１局が５、６日、東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で行われる。７年前に藤井竜王のデビュー３０連勝を阻んだ佐々木八段が、自身初のタイトル挑戦となる大舞台で、４連覇を目指す藤井竜王と相まみえる。

　４日は、セルリアンタワー東急ホテルで前夜祭が開かれ、村岡彰敏・読売新聞東京本社代表取締役社長、日本将棋連盟の羽生善治会長があいさつした。

　藤井竜王は「佐々木八段と２日制で対局するのは初めてで、緊張と同時に楽しみな気持ち。お互いの読みがぶつかり合うような、面白い将棋を指したい」と意気込んだ。

　佐々木八段は「先ほど能楽堂で検分をし、立派な将棋盤の前に座って気持ちが引き締まった。明日から最善を尽くしたいと思う」と、やや緊張した面持ちで語った。