横須賀市、業務時間中の職員２３４人をインドネシア海軍のパレードに動員…市長が陳謝

寄港したインドネシア海軍の練習帆船「ビマスチ」（１日、海自横須賀基地で）

　神奈川県横須賀市が、２日に市内で開かれたインドネシア海軍のパレードに業務時間中の職員２３４人を動員していたことがわかった。上地克明市長は４日の市議会本会議で、「休暇を取得させるなど、より厳正な対応が必要だった」と陳謝した。

　同市では１日、インドネシア海軍の練習帆船「ビマスチ」が海上自衛隊横須賀基地に寄港。２日に軍楽隊と士官候補生が市内のうみかぜ公園でパレードをした。

　市によると、田中茂副市長がパレード前日の１日、ビジネスチャットで各部局に各課２人程度の参加を求めた。公園の平日午前は人が少なく、会場を盛り上げようとしたという。

　本会議で大村洋子議員（共産）は「２日午前９時頃に、（うみかぜ公園で）多くの市職員を見かけた」とし、市の「職務に専念する義務の特例に関する条例」と「職員服務規程」に逸脱しているのではないかと問いただした。

　これに対し、上地市長は、パレードと業務に関係がある職員の見学は「国際儀礼として市とインドネシアの友好親善を図るための出張」とする一方、「業務に関係のない職員も参加した」とし、田中副市長に厳重注意したことを明らかにした。