竜王戦七番勝負が開幕、第１局先手は藤井聡太竜王

第３７期竜王戦七番勝負第１局、初手を指す藤井聡太竜王（右）と挑戦者の佐々木勇気八段（５日、東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で）＝若杉和希撮影

　将棋の最高棋戦で、藤井聡太竜王（２２）（名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖）に佐々木勇気八段（３０）が挑戦する第３７期竜王戦七番勝負（読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス）の第１局が５日、東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で始まった。

　先手・後手を決める振り駒の結果、先手となったのは藤井竜王。午前９時、立会人の森内俊之九段の合図とともに対局が始まると、藤井竜王はいつものようにお茶を口に含み、ゆったりとした手つきで▲２六歩と飛車先の歩を突いた。佐々木八段にとって本局はタイトル戦のデビュー戦。落ち着いた表情で２手目、△８四歩と応じ、居飛車で戦う意思表示をした。盤上はともに得意とする角換わりの将棋となっている。

　対局は２日制で行われ、勝敗が決するのは６日になる見通し。