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「ホワイト案件」で募集、身分証送らせ「個人情報知ってるぞ」…逮捕の男ら闇バイトを供述

読売新聞 / 2024年10月5日 15時0分

 東京、埼玉で起きた連続強盗致傷事件のうち、さいたま市西区の事件で実行役として逮捕された男らが埼玉県警の調べに対し、「闇バイト」に応募して強盗を実行するまでの経緯を供述していることがわかった。指示役は高額報酬をちらつかせながら「荷物の搬送」などで募集をかけ、応募者に身分証を送らせた直後に仕事内容を「強盗」に変更して脅していた。

 9月18日未明にさいたま市西区の住宅で発生した強盗致傷事件では、80歳代と60歳代の親子が粘着テープのようなもので体を縛られたうえ、顔をたたかれるなどの暴行を受け、現金約10万円などを奪われた。

 県警は2日までに男4人を強盗致傷容疑などで逮捕。4人は調べに対し、いずれもSNSを通して「荷物の搬送」「人を運ぶ」といった簡単な仕事に応募したと供述した。

 犯罪行為と関係のないこうした仕事はSNS上で「ホワイト案件」と呼ばれる。県警によると、4人はダイレクトメッセージでやり取りを重ねた後、秘匿性の高いアプリに移行。要求を受けて顔写真や運転免許証などの身分証の画像を送信し、待機場所について指示を受けた。

 ところが、ここで指示役の態度が一変し、強盗をするよう指示。戸惑う男らを「個人情報を知っている」「逃げるとどうなるか分かっているだろうな」などと脅した。応募時の報酬は数万円を提示し、なかには5万~10万円とするものもあったが、4人とも報酬を受け取っていなかったという。

 インターネット犯罪に詳しい森井昌克・神戸大名誉教授は「SNSが普及して闇バイト絡みの犯罪が増加している。ネット上のうまい話には乗らないことが大切だ」、犯罪心理に詳しい碓井真史・新潟青陵大教授は「指示役は色々な手法で脅してくる。こういった犯罪を防止するには、ネットの使い方などについて社会全体で考える機会を増やしていくべきだ」と指摘する。県警の捜査関係者は「秘匿性の高いアプリへの移行を求められた時は闇バイトを疑うべきだ。気づいた時にすぐに警察に相談してほしい」と話している。

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