ネコから高品質iPS細胞…大阪公立大などが作製に成功、ペットの治療法開発に期待
読売新聞 / 2024年10月5日 13時0分
ペットのネコから高品質のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製することに成功したと、大阪公立大などのチームが発表した。高齢のネコが発症しやすい腎臓病などの仕組みの解明や、新たな治療法の開発に役立つという。論文が国際学術誌に掲載された。
ネコ科動物では豪州の研究者らがすでに、ヒマラヤなどの山岳地帯に生息する絶滅危惧種のユキヒョウのiPS細胞を作製。ペットとして飼われているイエネコでの作製も報告されているが、様々な細胞に変化できる能力が不十分などの課題があった。
チームは、イエネコの避妊手術で摘出された子宮の細胞を使用。細胞のDNAを傷つけない方法で遺伝子を導入し、薬剤を加えることで効率良くiPS細胞に変化させることに成功した。導入する遺伝子の種類をiPS細胞の作製に必須の四つに加えて、初期化を促す二つの計六つに増やすことで、様々な細胞に変化できる能力が十分あることも確認した。
麻布大の久末正晴教授(獣医内科学)の話「DNAが傷ついてがんになるリスクが抑えられており、治療に使える可能性は高い。今後、血液や腎臓の細胞に変化させる研究が進めば、ネコや飼い主にとっても恩恵が大きいだろう」
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