横田めぐみさんの新潟の同級生「どんな思いで還暦を迎えたのか」…再会願いコンサート

横田めぐみさんの写真を背に演奏する吉田さん（左）と池田正樹さん（５日、新潟市中央区で）

　北朝鮮に拉致された横田めぐみさん（拉致当時１３歳）が６０歳の誕生日を迎えた５日、めぐみさんが通った小中学校の同級生らが新潟市中央区で、「再会を誓うチャリティーコンサート」を開いた。

　今年で１４回目。めぐみさんの母・早紀江さん（８８）はビデオメッセージを寄せ、「もう６０歳になった。救出に向けて頑張ってきたが、本当に時間がない」と訴えた。

　コンサートでは、同級生のバイオリニスト吉田直矢さん（６０）らが早紀江さん作詞の「コスモスのように」を演奏し、同級生や恩師たちが「翼をください」を合唱した。最後は来場した約２８０人も加わり、早期再会を願って「ふるさと」を歌った。

　「同級生の会」代表の池田正樹さん（６０）は「一歩でも帰国につながればと臨んだ。めぐみさんはどんな思いで還暦を迎えたのか。さらに尽力したい」と語った。