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「東京音頭」「炭坑節」にブラジル音楽のリズム…BEGINが新作「歌い継いでもらえたら最高」

読売新聞 / 2024年10月7日 9時59分

BEGINのボーカル、比嘉栄昇(東京都港区で)=武藤要撮影

 沖縄・石垣島出身の3人組グループ、BEGINが新作「ビギンの盆マルシャ」(テイチク)を2日に出した。盆踊りの定番曲にブラジル音楽マルシャを織り交ぜるなど、老若男女が輪になって踊れるような、温かな曲の数々を奏でている。

 2拍子が特徴のマルシャは、サンバのルーツになったブラジル音楽。同国には戦前から沖縄を始め日本から多くの人々が移り住んできた縁から、これまでも3人はマルシャを取り入れた曲もよく演奏してきた。

 一方、近年の盆踊り行事は生演奏ではなく、録音が使われることも少なくない。コロナ禍を経て、生演奏で踊る文化をなおさら絶やしてはいけないとの思いが強まったのと、躍動のマルシャを奏でてきた経験が結びついて、本作は誕生した。

 ボーカルの比嘉栄昇は「長年の活動で培った音楽のアイデアや人々との出会いが次第につながっていった。不思議でしたね」と感慨深げに語る。

 全10曲。冒頭の「渋谷百年総踊り」は東京・渋谷の盆踊り行事への出演をきっかけに手がけた。3人は渋谷の老舗ロック喫茶で長年ライブを続けており、この地が「第二の古里」というBEGINにとって恩返しのような曲だという。

 「(沖縄への思いが込められた)『島人しまんちゅぬ宝』や『三線さんしんの花』と同じで、地域の歌を作って地元の人たちが気に入ってくれて、歌い継いでもらえたら最高! というスタンスで作りました。渋谷でもそうなってもらえたらうれしい」

 盆踊りの定番曲「東京音頭」「炭坑節」など計6曲をメドレーにして、マルシャのリズムで収録。「島人ぬ宝」「笑顔のまんま」といった代表曲はムーンライダーズ鈴木慶一のアレンジで盆踊り仕様にした。いずれも自然と体を動かしたくなるリズムとメロディーで、歌や踊りが暮らしに根ざした沖縄の風土も感じさせる充実の仕上がりになった。

 1990年に大ヒットした「恋しくて」でデビューして、来年で35周年。日本武道館と大阪城ホールで3月に記念公演を行う。「お客さんというより、仲間と待ち合わせしてお祝いのうたげをするような気持ちですね」とほほ笑んだ。

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