自賠責の保険証、スマホ保管もＯＫ…国交省が１１月にも電子証明書の交付開始

国土交通省

　国土交通省は、自動車損害賠償責任保険（自賠責保険）の保険証をスマートフォンなどの電子媒体で保管できるようにする方針だ。現在は法令で車内での保管がドライバーに義務づけられているが、電子媒体を用いれば紙の保険証の備え付けは不要になる。

　国交省は省令を改正して１１月上旬にも電子証明書の交付を始め、保管や提示に使えるようにする。車検を通す際も電子媒体の使用が可能になる。

　自賠責の証明書は昨年６月、電動キックスケーターなど保管場所がない車種に限り証明書をスマホ等で撮影した写真で代用できるようになった。保険業界などから他の車種にも電子媒体を認めるよう求める声が上がっていた。

　自動車検査証は昨年から電子化され専用アプリで確認できるようになっているが、ＩＣチップを埋め込んだ台紙を車両に備え付ける義務は残っている。