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学生たちが医療ビッグデータ分析、「腎臓と歩数」の関係を発表…「データサイエンスの面白さに触れた」

読売新聞 / 2024年10月8日 14時0分

大量のデータ分析から得られた歩数と腎機能の関係について発表する大学院生(横浜市立大みなとみらいサテライトキャンパスで)

DeNAがスマホからビッグデータ、匿名化し提供

 横浜市立大学の「みなとみらいサテライトキャンパス」で9月24日、大量のデータを分析し、役立つ情報を得たり予測を立てたりする「データサイエンス」を学ぶ同大の大学院生たちを対象に、チームで情報を分析して発表内容を競う「データソン」が開催された。匿名加工されたビッグデータが企業から提供され、現役のデータサイエンティストによる講評が行われるなど、学生たちは実戦的な業務を体験した。(デジタル編集部 斉藤保)

 同大とIT大手ディー・エヌ・エー(DeNA)は2022年、健康分野のデータサイエンスに関する産学連携協定を締結。昨年から、同社のグループ会社が健康組合などに提供しているスマホアプリから得られた医療データを基に、データソンを開催している。今回は「歩数と腎機能との関連」をテーマに、糖尿病患者とその予備軍約1万人分の情報を匿名化したデータを、院生13人が3か月間かけて分析した。

 この日は、3チームが登壇し、「生活習慣改善の意欲と歩数の関係」や「歩数の増加と腎機能低下の抑制」などについて、統計的な分析結果を報告した。その後、グループ会社のデータサイエンティストや市の職員が講評したり、質疑応答したりした。最優秀賞に選ばれた院生は「皆でアイデアを出し合う貴重な経験となった。思い通りの結果が得られず苦労したが、データサイエンスの面白さにも触れられた」と話していた。

 こうした分析結果は、医療費の適正化や健康寿命の延伸など、社会課題の解決につなげることが期待されている。同大医学群ヘルスデータサイエンス専攻の清水沙友里講師は「生のデータを分析できる機会は少ないので、データソンを通じて即戦力の人材を育成していきたい」としている。

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