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海自潜水艦、蓄電池の充電不十分なまま維持費用8100万円過払い…会計検査院が指摘

読売新聞 / 2024年10月7日 17時50分

防衛省

 海上自衛隊が、潜水艦を動かすのに必要な蓄電池の維持にかかる費用を、定期検査の委託先2業者に計約8100万円過大に支払っていたことが会計検査院の調べでわかった。蓄電池への充電によって蓄えられた電力量が予定を下回っていたにもかかわらず、海自は確認していなかったという。

 潜水艦は3年ごとに陸上で定期検査を受けており、検査は川崎重工業(神戸市)と三菱重工業(東京)の製造元2社に委託されている。潜水艦に搭載される蓄電池は、正常な状態を長く保つために定期的に充電しなければならず、検査には海自が算出した予定量に基づき、両社が充電する業務も含まれている。

 検査院が2020~22年度に実施された22件の定期検査を調べたところ、このうち15件で、充電できた電力量が予定量を下回っていた。潜水艦の使用状況などによって蓄電池の状態が異なっていたのが原因で、海自は充電した電力量を確認しないまま「満額」を支払っていた。一方で、予定量を上回っていたケースも3件あり、これらを差し引いた上で、計約8100万円を過大支出とした。

 検査院の指摘を受け、海自は7月、実際の電力量に合わせて契約を変更するルールを設けた。防衛省は「再発防止を図っていく」とコメントした。

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