1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

女川原発2号機、29日に原子炉起動…東日本大震災の被災地立地原発で初の「再稼働」

読売新聞 / 2024年10月7日 21時27分

東北電力・女川原子力発電(2020年3月25日)=読売機から

 東北電力が女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機の再稼働に向けて、29日に原子炉を起動させることがわかった。東北電が7日、原子力規制庁に報告した。「原子炉起動」は事実上の再稼働と位置付けられ、東日本大震災の被災地に立地する原発では初めて。

 東北電は設備の最終的な点検を進めており、原子力規制委員会の承認を得て、原子炉を起動させる。11月上旬にも発電を再開し、12月頃の営業運転開始を見込んでいる。2011年3月に事故が起きた東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)としても初の再稼働となる。

 福島第一原発の事故を教訓に策定された新規制基準に基づき、東北電は13年5月に安全対策工事を始め、最大23・1メートルの津波を想定した防潮堤(海抜29メートル、総延長800メートル)、重大事故時に放射性物質の漏えいを抑えながら原子炉の圧力を下げる「フィルター付きベント」装置などを設けた。

 当初は今年2月に発電を再開する計画だったが、工事の完了が5月にずれ込んだ影響などで再稼働時期を3度延期。ただ、その後は点検作業も順調に進み、8月に航空機事故を想定した訓練などを実施し、9月には原子炉に核燃料を入れ、原子炉圧力容器の組み立て作業も終えていた。

 再稼働についての地元同意は4年前に得ており、女川町の須田善明町長は読売新聞の取材に対し「必要なステップを一つひとつ積み重ね、安全第一で進めてほしい」と語った。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください