マクロン大統領、イスラエルの「自衛の権利」支持強調…ネタニヤフ首相と電話会談

マクロン大統領（６月３０日）＝ＡＰ

　【パリ＝梁田真樹子】フランスのマクロン大統領は６日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話会談した。仏大統領府の発表によると、マクロン氏は「イスラエルの安全保障に対するフランスの関与は揺るぎない」と述べ、イスラム主義組織ハマスなどに対するイスラエルの「自衛の権利」を支持する姿勢を強調した。

　マクロン氏は５日、仏ラジオのインタビューでイスラエルへの武器供与の停止を呼びかけた。ネタニヤフ氏は「恥知らず」などと述べ、強く反発していた。電話会談は、関係修復を図る狙いがあるとみられる。

　仏国内では、ガザでの人道被害拡大に加え、イスラエルが、かつて仏委任統治領だったレバノンへも侵攻を開始したことに懸念が強まっている。マクロン氏は会談で、ネタニヤフ氏に停戦を求めた。