河村たかし・名古屋市長、市議会の反発で「辞職日」が二転三転…１１日→自動失職→１４日

河村たかし・名古屋市長

　次期衆院選で愛知１区から立候補する意向を示している名古屋市の河村たかし市長（７５）は７日、市長を１４日付で辞職する考えを明らかにした。この日開かれた市議会の団長・幹事長会議で当初、１１日付での辞職を示したが各会派から反発を受け、二転三転した上での決着となった。

　会議の冒頭、河村氏は９日に議長宛ての辞職願を提出し、１１日付での辞職を希望した。これに、各会派が反発し、河村氏は出席者の発言をくんで、「政治空白を作らない方がよいとの意見もあった」と取り下げ、いったんは（衆院選公示日の）自動失職を選択する姿勢を示した。

　しかし、さらに出席者から「すぐに変わってしまうほどの決断なのか」などと指摘され、これも取り下げた。その後、河村氏は「可能な限り職を全うすべきだと意見があり、考え直した」として、１４日付での辞職を表明した。

　愛知１区には、自民党現職の熊田裕通氏（６０）、立憲民主党現職の吉田統彦氏（４９）（比例東海）、日本維新の会新人の山本耕一氏（４７）が出馬を予定している。