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伊予鉄道市内電車には「みかん電車」も走ります…「ダイヤモンドクロス」は必見です

読売新聞 / 2024年10月11日 10時12分

【撮影データ】大手町駅前付近(松山市)▽撮影日時・2024年9月24日午後2時47分▽レンズ・70―200ミリズーム▽ISO感度32▽シャッター速度500分の1▽絞りF3.5

 今回の鉄フォトは松山市を走る伊予鉄道市内電車です。

 四国初の鉄道として1888年(明治21年)、一般の規格より簡便な「軽便(けいべん)鉄道」として運行を始めた伊予鉄道は、95年に開業した道後鉄道や松山電気軌道との合併を経て、現在は「市内電車(路面電車)」として市中心部で総延長9.6キロを運行しています。

 四国最大級の乗降客数を誇る松山市駅からJR松山駅前、市内最大の繁華街・大街道などを経由する環状線や、両駅と道後温泉を結ぶ路線、松山城の城山公園西側を平日の日中のみ運行する「本町線」が、市民の足を支えます。土日祝日には夏目漱石の小説「坊っちゃん」に登場する蒸気機関車をモデルとする「坊っちゃん列車」が運行し、観光客らを楽しませています。

 愛媛を象徴するオレンジ色が鮮やかな車体は低床式車両が多く、主力のモハ5000形は段差がないことから高齢者でも乗り降りしやすくなっています。一方で1950年代に製造されたモハ50形も数両が現役です。車内には独特のにおいが漂い、木製の床や、押すと「チン」と鳴る降車ボタン、床下から聞こえる旧式のつり掛けモーターの音が相まって、昔ながらの路面電車を味わうことができます。かんきつ類のポスターを掲示した「みかん電車」や県伝統工芸品の窯元を紹介する「砥部焼電車」など、名産品をPRするご当地列車も走っています。

 見所は大手町駅前付近での「ダイヤモンドクロス(平面交差)」です。郊外電車(鉄道)の高浜線と路面電車が交差します。郊外電車の通過に合わせ、人や車と一緒に路面電車も踏切待ちする光景は、日本でもこの場所だけ。車両が線路をまたぐ小気味よい音が印象的です。(東京写真部 大石健登)

 ※鉄道写真撮影の際のお願いです。マナーを守って安全に撮影しましょう。

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