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ガザ戦闘1年、イスラエル軍が多正面で戦闘…ハマス・ヒズボラ・フーシと空爆やミサイルで応酬

読売新聞 / 2024年10月8日 11時17分

7日、イスラエルによる攻撃が続くレバノン南部ティールで、立ち上る黒煙を見つめる人々=ロイター

 【エルサレム=西田道成】パレスチナ自治区ガザでの戦闘が始まってから1年の7日、多正面で戦いを続けるイスラエルは、レバノンやガザ、イエメンから相次いで攻撃を受けた。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは約190発の飛翔ひしょう体をイスラエルに撃ち込み、イスラエル軍はレバノン南部で1時間に120か所以上に空爆を加えるなど激しく応酬し、紛争は拡大の一途をたどっている。

 イスラエル軍によると、ヒズボラは7日夕までに135発の飛翔体をイスラエル領内に撃ち込んだ。深夜にも中部テルアビブ近郊のイスラエル軍情報部門の基地を狙って5発を発射し、一部は迎撃された。イスラエル軍によるレバノン南部への集中的な空爆は、ヒズボラのミサイル部隊や情報拠点などが標的で、これに先立ち地上部隊を援護する空爆も行ったとしている。

 ロイター通信は、イスラエルの兵士2人が国境付近で死亡し、レバノン側では数十人が死亡したと報じた。レバノン保健省によると、昨年10月から6日までの死者は2083人、負傷者は9869人に達した。

 イスラエル軍は7日、レバノン南部の地中海沿岸の住民に退避を勧告し、攻撃対象地域の拡大を予告した。

 イスラエル軍がイスラム主義組織ハマスの掃討作戦を続けるガザ南部のハンユニスからは7日、飛翔体が発射され、イスラエル軍は発射拠点を破壊したと発表した。ガザ北部からも攻撃があった。

 また、イスラエル軍はイエメンから地対地ミサイルが発射され、迎撃したと発表した。イエメンの反政府武装勢力フーシは声明で、テルアビブ近郊を標的にしたと認めた。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は7日夜、ガザの戦闘1年にあわせた演説で、「我々は戦いを続け、団結して勝利する」と述べ、ハマスの排除やハマスが拘束している人質の奪還などの目的を達成する決意を改めて表明した。

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