埼玉・所沢市の強盗致傷事件で逮捕の男、逃走中に特殊詐欺「受け子」で逃亡資金を確保か

　埼玉県所沢市の住宅で１日未明に発生した強盗致傷事件で、埼玉県警は７日夜、公開手配していた住所、職業ともに不詳、森田梨公哉（りきや）容疑者（２４）を強盗致傷などの疑いで逮捕した。新潟県内で身柄を確保された。捜査関係者によると、森田容疑者は新潟へ向かう途中の埼玉県三郷市で、逃走資金を賄うため特殊詐欺事件の「受け子」として現金をだまし取っていた疑いがあるという。

　発表によると、森田容疑者は１日午前２時５分頃、所沢市内の８０歳代夫婦宅に侵入して２人を縛ったうえ、刃物で夫を切りつけ、現金８万円を奪った疑いがある。ＳＮＳの「闇バイト」に応募して事件を起こしたとみられ、捜査関係者によると「生活費がほしくてやった。強盗を指示され断れなかった」と容疑を認めている。

　森田容疑者は事件後、タクシーを複数台乗り継ぐなどして東京都小平市や東村山市、三郷市などを回った後、ＪＲ大宮駅から新幹線で仙台駅へ向かい、さらに新潟県へ移動した。別の特殊詐欺事件を捜査していた新潟県警が、柏崎市内で森田容疑者を発見した。

　森田容疑者は調べに、先月３０日に東京都国分寺市で起きた強盗事件への関与もほのめかしているという。