マイコプラズマ肺炎、8年ぶり流行…専門家「人混みでのマスク着用など感染対策を」
読売新聞 / 2024年10月8日 19時33分
主に子どもがかかるマイコプラズマ肺炎が8年ぶりに流行している。国立感染症研究所の8日の発表によると、9月29日までの1週間に全国約500の医療機関から報告があった患者数は、1医療機関あたり1・64人(速報値)となった。現在の調査方法となった1999年以来、過去最多だった2016年10月17~23日の患者数に並んだ。
都道府県別では、福井が最も多い5・33人で、埼玉の4・25人、岐阜の3・4人、東京の2・96人が続いた。
マイコプラズマ肺炎は、発熱や全身のだるさなどが表れ、熱が下がった後も3~4週間せきが続く。多くは軽症だが、一部は重症化したり、心筋炎などの合併症を引き起こしたりすることがある。患者の8割を14歳以下が占め、治療には抗菌薬が使われる。
東京医科大の岩田敏兼任教授(微生物学)は「秋から冬にかけて感染が広がりやすく、手洗いや人混みでのマスク着用などの感染対策をとってほしい。せきがひどくなったり、発熱が続いたりする場合は、早めの受診を」と呼び掛けている。
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