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J2・ブラウブリッツの新施設で子ども食堂オープン…「困ったこと自然に話せる場を」と子育て経験者ら運営 

読売新聞 / 2024年10月16日 17時23分

「全部食べたね」と子どもをほめる相原さん(右)(9月25日、潟上市で)

 サッカーJ2・ブラウブリッツ秋田のクラブハウス(潟上市天王)で9月、子ども食堂「ルーエプラッツ」がオープンした。シングルマザーとして子育てを経験した女性が「子育て世代を支えたい」と運営に携わっている。(鈴木茉衣)

 食堂は、選手も利用するカフェテリアで、10月は週2日、営業予定だ。食堂の名前は憩いの場所を意味するドイツ語。クラブ専属の管理栄養士が監修した日替わりのメニューが無料や低価格で提供される。

 「全部食べたね、すごいね」。9月25日、店内で相原淳子さん(64)が子どもに優しく声を掛けていた。調理から接客まで幅広く担当する現場のリーダー的存在だ。

 相原さんは約30年前に離婚を経験し、自営業や福祉施設の支援員などの仕事をしながら3人の子どもを育てた。

 長男が高校を中退し、次女は高校生の時に免疫力の低下などの症状が出るクッシング病が見つかるなど、苦労が絶えなかった。だが、長男の恩師には新たな進学先について相談に乗ってもらい、次女の主治医は「心配しなくていいですよ」などと親身になって声を掛けてくれた。信頼できる人々に出会えたことで「救われた」という。

 「助けてもらったから、少しでも返したい。困ったことを自然に話せて、情報交換ができるような場を作れれば」。金銭面でも精神面でも子育てに苦労する親の助けとなりたいと、子ども食堂の運営を夢見たが、「場所もないし、やり方もわからなかった」と振り返る。

 相原さんが食堂に携わり始めたのは今年に入ってから。息子の仕事の関係で知り合った人からクラブの岩瀬浩介社長を紹介され、「子育て世代の親が、少しでも頼れる場所を作りたい」と話す岩瀬社長と思いが一致。管理栄養士とともに準備を進めてきた。

 「生きるのって大変だし、子育ては不安なことも多い。でも、ここでの会話や食事を通じて、頑張ろうと思ってもらえたらうれしい」と話し、笑顔の親子連れを眺めながら目を細めた。

 営業時間は午後5~8時。料金は、小中学生は無料、高校生は500円(児童扶養手当受給世帯は300円)など。利用には事前予約が必要。営業日の確認や予約はクラブのウェブサイト(https://blaublitz.jp/clubhouse/ruheplatz)へ。

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