埼玉・所沢市の強盗致傷事件で逮捕の男「報酬を受け取る約束で行った」…東京・国分寺市の事件にも関与か

カギを開けるために穴を開けられたと見られる玄関のドア（１日午前１０時５３分、埼玉県所沢市で）＝堀井宏悦撮影

　埼玉県所沢市の住宅で１日に発生した強盗致傷事件で、７日夜に強盗致傷容疑などで逮捕された住所・職業不詳、森田梨公哉（りきや）容疑者（２４）が、先月３０日に東京都国分寺市で起きた強盗事件への関与をほのめかしていることがわかった。捜査関係者によると、「（所沢市へは）報酬を受け取る約束で行ったが、強盗を指示され、断れなかった」と供述しているという。

　県警の発表によると、森田容疑者は１日午前２時５分頃、所沢市内の８０歳代の夫婦宅に侵入し、刃物で夫を切りつけ、現金約８万円を奪った疑い。「生活費がほしかった」などと容疑を認めているという。

　森田容疑者は事件後、タクシーで埼玉県三郷市などに立ち寄り、さらに新幹線で仙台市へ移動。その後、新潟県柏崎市で身柄を確保された。複数の捜査関係者によると、この間、三郷市で特殊詐欺の「受け子」として現金をだまし取った疑いがあるほか、新潟市で高齢女性が現金２００万円をだまし取られた特殊詐欺事件にも関与した疑いが持たれている。