1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

野党、新潟県内の3選挙区で候補者一本化できず…対決構図ほぼ固まる

読売新聞 / 2024年10月9日 17時45分

 衆院は9日に解散され、衆院選(15日公示、27日投開票)に向けて事実上の選挙戦に突入。新潟県内の小選挙区は対決の構図がおおむね固まった。自民党は9日に擁立する候補者を確定する見通し。野党は5選挙区のうち1~3区で一本化できず、複数の野党候補がぶつかる構図が見込まれる。

 「1対1に近い構図で戦わせていただきたいという気持ちは持っている」。立憲民主党県連代表の西村智奈美衆院議員は先月27日、報道陣の取材に対し、野党候補を一本化することが望ましいとの考えを示した。

 だが、調整は進まず、次期衆院選では県内全5選挙区のうち半数以上の1~3区で野党候補が競合する見通しだ。

 区割り変更前に行われた2021年の前回選で、立民は全6選挙区のうち4選挙区で候補者を擁立し、自民に3勝1敗と勝ち越した上、無所属の当選者が立民入りした。複数の野党候補が立候補した選挙区が旧1区と旧2区にとどまったことも反自民票の獲得につながった。

 次期衆院選で立民は全5選挙区に現職4人、元議員1人を擁立する方針。一方、日本維新の会は1~3区で元議員1人と新人2人が出馬準備を進めている。共産は1区で新人が立候補を予定している。

 野党各党が小選挙区に候補を擁立するのは、小選挙区での議席確保を目指すほか、比例選の得票につなげる狙いもある。候補者が選挙カーを走らせたりポスターを貼ったりすることで、候補者だけでなく党全体もPRできるからだ。

 共産党県委員会の樋渡士自夫委員長は「比例の関係で1区は候補者を出すが、1区以外は一本化している」とし、野党共闘が維持できているとの認識を示す。

 一方、維新の県組織「新潟維新の会」幹事長で自身も1区から出馬を予定する石崎徹氏は、全国政党化に向け「もともと自民が強くない新潟で反自民の受け皿になりたい」と力を込める。

 立民の野田佳彦代表は、自民党派閥の政治資金規正法違反事件に関与した議員のいる選挙区で野党候補の一本化を働きかけている。

 しかし県内では、こうした選挙区のうち2区で維新が候補を擁立する方針で、「与野党一騎打ち」の構図に持ち込めていない。

 野党候補一本化が成立しないのは、維新が前回選の1人から3人に候補者を増やしたことが主な要因だが、与野党ともに維新への警戒感をあらわにする。

 ある立民陣営の選対幹部は「維新は地方よりも都市部での票を取り込む可能性がある」と語り、区割り変更で2区の大票田となった新潟市西区での浮動票の動向に気をもむ。

 自民陣営も維新への警戒を強める。立候補予定者の一人は「『立民には投票しないけど、維新なら投票してもいい』という自民に不満のある保守層はたくさんいる」と指摘する。県連幹部も「(維新に)票を食われてしまう」と懸念を示している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください