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ASEAN首脳会議、混迷するミャンマー情勢打開に向け新たな協議体…国連も参加で調整

読売新聞 / 2024年10月9日 23時12分

9日、ビエンチャンで開かれたASEAN首脳会議=安田信介撮影

 【ビエンチャン=佐藤友紀、安田信介】東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が9日、ラオスの首都ビエンチャンで開かれ、混迷を深めるミャンマー情勢の事態打開に向け、加盟国や周辺国などが参加する新たな協議の枠組み設置を決めた。読売新聞が入手した首脳会議の声明の草案やASEAN外交筋によると、国連も参加する方向で調整している。

 新しい枠組み設置は、独自にミャンマー問題を協議する非公式会合を主導してきたタイ政府が提案した。12月中旬にもタイで初会合を開くという。

 背景には、ミャンマー情勢を巡ってASEAN内の意見が対立し有効な打開策を打ち出せないことがある。

 ASEANはミャンマーでのクーデター後の2021年4月に暴力停止など5項目の履行で合意したが、進展はない。ミャンマーの国軍に批判的なインドネシアやマレーシアなどと、穏健対応を主張するタイやラオスなどの足並みがそろわないためだ。

 ミャンマーは内戦状態に陥っているが、今回の首脳会議では、5項目の履行についても詳細はほとんど議論されなかったという。

 タイの外交筋は「今のASEANでは問題を解決できない。新たな枠組み設置をきっかけに少しでも事態の改善に向かえば」と意図を説明する。参加国はまだ固まっていないという。

 首脳会議では、中国とフィリピンが対立を深める南シナ海問題も議題になったが、加盟国間の立場の違いが鮮明になった。

 フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領は会議終了後、記者団に対し「(首脳会議で)詳細には触れていない」と述べた。中国への強硬論を好まない他の加盟国に配慮した発言とみられる。声明案では中国を名指しせず「状況を複雑化させる行動を回避する必要性を再確認した」との表現にとどめている。

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