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起訴されたカズワンの桂田精一社長、「船長から『引き返す』と言われていた」と否認

読売新聞 / 2024年10月9日 23時48分

桂田精一容疑者

 北海道・知床半島沖で2022年4月、乗客乗員26人が死亡・行方不明となった観光船「KAZU I(カズワン)」の沈没事故で、釧路地検は9日、運航会社「知床遊覧船」社長の桂田精一容疑者(61)を業務上過失致死罪で釧路地裁に起訴した。事故で死亡し、業務上過失致死容疑などで書類送検された船長の豊田徳幸のりゆき容疑者(当時54歳)については、容疑者死亡で不起訴とした。

 起訴状では、同社は運航基準で「風速8メートル以上、波高1メートル以上」が予想される場合、出航の中止を定めていたが、カズワンは22年4月23日午前10時頃、「風速15メートル」や「波高2~2・5メートル」の予報が出る中で斜里町の漁港を出発。桂田容疑者は出航を止めるなどの義務を怠り、沈没を招いて乗客24人、豊田容疑者、甲板員(当時27歳)を死亡させたとしている。

 桂田容疑者は当時、運航管理者などを兼任しており、地検は「運航を中止させなかった過失は重大」と判断した。海難事故を巡り、操船に関与していない経営者の刑事責任が問われるのは異例だ。

 関係者によると、桂田容疑者は「船長から『天気が荒れる前に引き返す』と言われていた」などと起訴事実を否認。9日には弁護人を通じて「刑事裁判では、私個人の認識や記憶をきちんと申し述べたい」とのコメントを出した。

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