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「安心して漁できる環境を」「防波堤や津波避難タワーを」…総選挙で有権者は何を望む?

読売新聞 / 2024年10月10日 5時0分

衆院選に向けた政党の街頭演説に耳を傾ける有権者ら(9日午後7時22分、東京都港区で)=大金史典撮影

 3年ぶりとなる総選挙を前に、政治に望むことを各地の有権者に聞いた。

 「本当に『有事』が起こるのでは」。沖縄県・与那国島で漁を営む男性(60)は、不安を隠せない。尖閣諸島周辺では中国海警局の船が領海侵入を繰り返し、5月には中国が台湾周辺で軍事演習を行った。男性は「安心して漁をできる環境整備や、万一の際に国民を守る政策づくりに取り組んでほしい」と求める。

 ロシアのウクライナ侵略は終結が見えず、北方領土の元島民らは島への墓参ができないままだ。択捉島出身で、千島歯舞諸島居住者連盟理事長の松本侑三さん(83)(札幌市)は「ロシアとの外交交渉の糸口を切り開き、北方領土問題を喚起してほしい」と訴える。

 8月には南海トラフ地震の臨時情報が初めて発表された。最大8メートルの津波が想定される和歌山市の防災会会長の男性(80)は「ソフト面の対策は限界がある。費用がかかっても、防潮堤や津波避難タワーなど被害を抑えるハード対策を進めてほしい」と話す。

 物価高騰は相変わらず、庶民の生活を直撃している。シングルマザーとして中高生3人を育てる東京都江戸川区のパート女性(50)は、かさむ食費が悩みの種で、「育ち盛りの子どもに食事を我慢しろとは言えない」とため息をつく。肉や魚は極力減らして厚揚げで代用しているといい、「給与は少し上がったが、物価高に全く追いついていない。賃金アップに加え、食品の税率を下げる施策に期待したい」と語った。

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