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解散当日に非公認決定の自民議員「何ら説明なく困惑」、野党議員は早速街頭へ…衆院選が事実上スタート

読売新聞 / 2024年10月10日 5時0分

衆院選に向けた政党の街頭演説に耳を傾ける有権者ら(9日午後7時11分、東京都港区で)=大金史典撮影

 9日の衆院解散で、「15日公示―27日投開票」の衆院選が事実上スタートした。自民党派閥の政治資金問題が厳しい批判を浴びる中で迎える政権選択選挙。非公認で選挙戦を戦うことになる自民の立候補予定者は危機感をあらわにし、野党側は早速、街頭で政権批判を繰り広げた。

 午後4時過ぎ、衆院本会議で額賀福志郎議長が解散詔書を読み上げると、「万歳」の声が響いた。衆院選の事実上の号砲が鳴った瞬間だが、収支報告書への「不記載」で非公認となった自民前議員らは、浮かぬ顔で本会議場を後にした。

 564万円の不記載があった細田健一氏(60)は新潟2区から立候補する準備を進めてきたが、この日午前、非公認になったことを知った。解散当日の決定に「全く予想していなかった。正直、勘弁してほしい。党から何ら説明がないので困惑している」と不満をぶちまけた。

 同じく非公認が決まった小田原潔氏(60)(東京21区)は「不名誉なことで国民の皆さんをがっかりさせたことは申し訳なく思う」と陳謝。「とにかく選挙でどうやって有権者に訴えていくかで頭がいっぱい」と胸の内を打ち明けた。

 この問題の責任を取って昨年12月に総務相を辞任した鈴木淳司氏(66)(愛知7区)は公認を得られたものの、比例選への重複立候補は認められなかった。「しっかり確かめて記載すれば問題なかった。『裏金議員』と言われる範疇はんちゅうではない」と悔しさをにじませた。

 政治資金問題は国民の不信を招き、岸田首相(当時)の退陣につながった。今月発足した石破政権でも公認の是非を巡って混乱が生じており、野党の立候補予定者らは勢いづいている。

 栃木4区から出馬予定の立憲民主党前議員・藤岡隆雄氏(47)は解散直後、東北新幹線で地元・小山市に戻り、JR小山駅前で街頭演説。「猛省しない政治をたださなければならない。現実に向き合う政治のために全身全霊で戦う」などと訴えた。小雨交じりの寒空の下、演説を聞いていた同市の女子大学生(18)は「今回が初めての投票。裏金問題に関心がある。候補者の話をきちんと聞いて投票したい」と話した。

 東京12区に立候補する予定の日本維新の会前議員・阿部司氏(42)も午後6時半頃、北区の赤羽駅西口でマイクを握った。買い物客らに「自民党の裏金問題にけりをつけるのか否かの総選挙。政治資金の透明化をしっかりと前に進める力を皆さんにお借りしたい」と訴えかけた。駅前を通りかかった会社員女性(44)は「候補者自身の政策や人柄だけでなく、信頼できる政党かどうかも投票する際の判断材料にしたい」と話した。

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