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軽井沢の万平ホテル新装オープン、和洋折衷を現代的に表現…支配人「変わってなくてよかったと言われうれしい」

読売新聞 / 2024年10月11日 7時40分

西洋の建築様式「ハーフ・ティンバー」風の万平ホテル外観

 創業130周年を迎えた長野県軽井沢町の万平ホテルが今月、1年半にわたる大規模改修・改築工事を経てリニューアルオープンした。建物のデザインや色調など伝統を引き継ぐ一方、建て替えた施設などで進化した新たな装いも感じさせている。

 1894年(明治27年)に創業した万平ホテルは、日本の西洋式ホテルの草分けに位置づけられ、軽井沢の景観に調和した外観や和洋折衷の意匠などから国内外の利用客に愛されてきた。政界人や文化人ら著名人も多く、ジョン・レノンさんが家族で足しげく通ったことでも知られる。

 工事は昨年1月に着工した。今年8月16日から9月23日までカフェやメインダイニングルーム、ショップや一部客室を部分的に営業再開しており、今月2日に全面的な「グランドオープン」となった。

 国の登録有形文化財となっている本館「アルプス館」(客室12室)は、1936年(昭和11年)築の木造で老朽化が進んでいた。建物をジャッキアップするなどして耐震補強を加えたほか、屋根のふき替えや外壁工事により断熱や防水機能を強化した。

 愛宕館(同30室)は建て替え、「万平格子」と呼ばれる装飾と華やかなデザインの西洋家具を融合させ、和洋折衷を現代的に表現。全室に温泉の内風呂を備え、冬場の利用客増を目指す。碓氷館(同44室)は、外の緑を満喫できるテラス付きの部屋を19室で整備した。客室は3館計86室での営業再開となった。

 レストラン(126席)では、格子状の天井を塗り直し、個室を2室新設した。レノンさんがいつも日当たりの良い角の席に座り、ロイヤルミルクティーとアップルパイのセットを楽しんだというカフェテラスは、席数を約30席増やし102席とするなど、ホテル全体でゆっくり過ごせるスペースの拡張にも力を入れた。

 同ホテル入社44年目の西川真司支配人は、全面オープンにあたり「何十年と来ていただいているお客様に、『変わってなくてよかった』と言ってもらえるのがうれしい」と語った。

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