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自ら「指詰め」した暴力団幹部、「過失で負傷」と申告し健康保険で治療…珍しい悪用の詐欺容疑で逮捕

読売新聞 / 2024年10月10日 20時5分

岐阜県警察本部

 自ら切断した手の指の治療で不正に国民健康保険の適用を受けたとして、岐阜県警は9日、指定暴力団山口組弘道会幹部の男(58)(岐阜市六条北)を詐欺容疑で再逮捕した。

 発表によると、男は昨年2月、東京都内の医療機関で、故意に指1本を切断したのに過失で負傷したと申告して国民健康保険を適用させ、本人負担分を除く約4万円の支払いを免れた疑い。同年3月にも、指の治療を受けた岐阜県内の医療機関で、同様に約5000円の支払いを免れた疑い。自傷行為は原則、保険適用外となる。

 県警は、男と共謀したとして、弘道会幹部ら2人を逮捕するなどした。県警は3人の認否を明らかにしていない。

 県警によると、いわゆる「指詰め」で国民健康保険制度を悪用した詐欺容疑の逮捕は珍しいという。男は9月、他人名義の自動料金収受システム(ETC)カードを使ったとして詐欺容疑で逮捕されていた。

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