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レアチャーシュー?にスープが「写真と別物」 ラーメン監修者が苦言、スシロー「安全だが調理方法を変更」

J-CASTニュース / 2024年10月10日 10時44分

レアチャーシュー?にスープが「写真と別物」 ラーメン監修者が苦言、スシロー「安全だが調理方法を変更」

スシロー

回転寿司チェーン「スシロー」が店舗で販売したラーメン「鶏そば」について、監修した奈良市内の人気ラーメン店「麺屋NOROMA」のグループ代表が、提供された豚の肩ロースのチャーシューにレアも見つかり、スープの色も違うとして、Xの投稿で苦言を呈した。

もしレアであれば、食中毒のリスクもありそうだが、実際はどうなのか。スシローを展開する「あきんどスシロー」(大阪府吹田市)は、「厚労省の安全基準を満たした低温加熱調理法」だと公式サイトで説明したが、「不安の声があるため『炙り』調理に変更したい」と明らかにした。

「飲食店として少し程度低すぎますよ」

スシローでは、2024年10月2~14日の期間、麺屋NOROMAが監修した「鶏そば」の店舗提供を始めた。税込460円で、32万食限定だ。

麺屋NOROMAは、食べログの百名店にも選ばれており、鶏そばは、旨みを凝縮した鶏白湯スープを売りにした定番商品になっている。

NOROMAグループの高岡利光代表は2日、スシローでの販売について、「むちゃくちゃ嬉しいです」と自らのXで喜んでいた。ところが、8日になってXを更新し、販売への態度を一変させた。

「僕が監修したのはレアレアチャーシューでもないし、スープこの色ですよ」。高岡代表は、家族がこの日スシローに行ったときに出されたという鶏そばとスシロー広告の写真を投稿して比較し、「写真と別物出てますやん。盛り付けもやっつけ仕事で残念です」と嘆いた。

家族が写真を提供したという鶏そばのチャーシューは、かなり赤身がかったようにも見える。スープの色も、麺屋NOROMAの鶏そばとみられる写真より薄くなっており、かき混ぜられていないような感じだ。高岡代表は、「レアレアチャーシューやめてほしい。 スープまぜてからきちんと提供してほしい。飲食店として少し程度低すぎますよ」と苦言を呈した。

高岡代表は、食中毒の恐れもあるとして、「きっちり指導して作らせてくださいね」と厳しく注意した。スシローからは、宣伝になるので報酬は出せないと言われ、無償で監修したという。

「火の通り違うの怖いので炙って提供して頂きます」

今回の投稿は、8000件以上の「いいね」が集まり、鶏そばを実際に食べた感想も次々に寄せられている。

「チャーシューは、ホントにピンクで一口食べましたが固く、たべて大丈夫なのかちょっと心配になり残しました」
「写真を見て頼んだのに別物すぎて不味すぎてビックリしました」

高岡代表に共感する声も出た一方、「チャーシューは常識的な色をしていました」「普通に美味しかった」とする向きもあり、投稿写真などとは違っていたケースがあったようだ。

高岡代表は、リプライに1つ1つ反応し、スシローの商品への厳しい指摘には謝罪し、美味しかったとする声にはお礼をしていた。「もちろん僕も考え甘かったです。ただ、きちんとした商品を提供してほしいです」と説明した。

スシロー側には、10月8日のうちに電話で話をし、スシロー側は「明日に確認して連絡します」と答えたという。対応が遅いことも嘆いていたが、同日夜にスシロー側から「きちんとした加工でしているので問題ない」と回答があったとした。しかし、高岡代表は、スシロー側とは意見が分かれているとして、9日には商品について協議したことも明らかにした。

高岡代表は10日、Xを更新し、スシロー側と奈良市の保健所に行き、作業工程などを説明してもらったと報告した。

「基準は全てクリアしてましたがレアチャーシュー作るのは肉の中心の温度を測るので火の通り安定するはずやけど写真によって火の通り違うの怖いので炙って提供して頂きます。 本日より全店舗でチャーシューは炙り、スープはきちんとまぜる、盛り付けもきちんとし監修どおり作って頂けるときっちり約束して頂きました」

スシロー「提供商品によっては色味が異なった」

スシローを展開する「あきんどスシロー」は10月9日夜、「『鶏そば』の安全性に関する弊社の見解と調理方法の変更について」と題するお知らせを公式サイトで出した。

そこでは、鶏そばでは、「レアチャーシュー」という名のトッピングを使っているとしたうえで、「旨味を引き出すため低温加熱調理という調理法でじっくりと加熱し、レアな状態に仕上げております」とその意味を説明した。

しかし、「提供商品によっては色味が異なる(肉本来の色味に近いピンク色になる)ことにより、監修企業さまをはじめ一部のお客さまからご指摘や不安の声をいただいております」と認めながらも、次のように安全性を強調した。

「これは、加熱の工程において徐々に火が入ることから、傾向として、外側においては、茶褐色となり、内側は肉本来の色に近い仕上がりとなることが理由でございます。本商品の『レアチャーシュー』は、厚生労働省の定める安全基準を満たした商品でありますため、安心してお召し上がりいただけます」

ただ、今後については、不安の声などが出ていることに配慮した調理方法にすることを明らかにした。

「見た目においてもお客さまが少しでも不安なくお食事をお楽しみいただく為、監修企業さまのアドバイスをもとに残りの販売期間の調理方法を『炙り』調理での提供と変更させていただきます」

最後に、「改めまして、皆さまにはご不安な思いをさせてしまったことをお詫び申し上げます。今後も、引き続き、安心して美味しい食事を楽しんでいただけるお店づくりに取り組んで参ります」としている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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