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長崎・鷹島沖に3隻目の元寇船、船内から短刀の鞘も出土…発掘調査で船底確認

読売新聞 / 2024年10月11日 13時7分

 長崎県松浦市教育委員会は11日、同市・鷹島沖の鷹島海底遺跡で発掘調査を行い、3隻目となる元寇げんこう船を確認したと発表した。船内では短刀のさやも出土した。市教委は昨年10月、元寇船の可能性がある木製構造物を発見し、調査を進めていた。

 鷹島沖では、モンゴル帝国(元)による2度目の来襲・弘安の役(1281年)で、元寇船約4400隻が暴風雨に遭い、壊滅したとされる。一帯では、これまでに元寇船2隻が確認されている。

 市教委は今月1~10日、昨年の調査箇所より南側の海底を掘削して調査した。その結果、船体の中央部分を発掘し、船底を確認。短刀の鞘部分も見つかった。鞘は漆が塗られ、糸状のものが巻き付けられているが、刀身はなかった。船首、船尾は判別できなかったという。

 昨年の調査では、2隻目近くの最大水深約18メートルの海底を2メートルほど掘削し、元寇船の特徴である船内を仕切る「隔壁」や、船体の側面の「外板」の一部とみられる木材を確認。13世紀後半から14世紀前半に作られたとされる中国のつぼや皿も出土していた。

 調査を指導した国学院大の池田栄史教授(水中考古学)は「今回確認された元寇船は船底の木組みがしっかり残っている」と話した。市教委は今後も元寇の実態について調査を進める方針。

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