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群馬県内4選挙区で区割り変更、陣営は浸透強化…桐生市など4市で分割解消

読売新聞 / 2024年10月11日 15時6分

【1区】前橋市、沼田市、片品村、川場村、昭和村、みなかみ町【2区】桐生市、伊勢崎市、みどり市、玉村町【3区】太田市、館林市、板倉町、明和町、千代田町、大泉町、邑楽町【4区】高崎市の一部、藤岡市、上野村、神流町【5区】高崎市の一部、渋川市、富岡市、安中市、榛東村、吉岡町、下仁田町、南牧村、甘楽町、中之条町、長野原町、嬬恋村、草津町、高山村、東吾妻町

 15日公示、27日投開票の日程で行う衆院選は、小選挙区の区割りが群馬県内4選挙区で変更される。二つの選挙区に分かれていた4市がそれぞれ統合され、自治体は事務負担の軽減に期待する一方、有権者からは困惑の声もある。陣営は住民への浸透を強化している。

 「これで笹川への投票を呼びかけられるようになる」

 群馬3区の自民党前議員、笹川博義氏(58)の後援会関係者は歓迎する。2区から3区に変わった太田市の旧藪塚本町は、笹川氏の父で党総務会長も務めた尭氏の地盤で、「笹川」の名前が浸透しているからだ。これに対抗しようと、立憲民主党元議員、長谷川嘉一氏(71)も後援会の拡充を図り、会合やあいさつ回りを加速させている。

 2区には、1区から旧新里村、旧黒保根村、旧勢多郡東村が加わり、桐生、みどり市の分割が解消された。自民前議員、井野俊郎氏(44)は10人ほどのミニ集会をまめに開き、浸透を図ってきたという。共産党新人、高橋保氏(67)の陣営も、地方議員と連動しやすくなると前向きに受け止めている。

 1区からは渋川市の旧北橘村、旧赤城村も5区に変わり、同市も分割がなくなった。自民前議員、小渕優子氏(50)や共産新人、伊藤達也氏(41)は地方議員らを通じて浸透を図る。日本維新の会新人、中島由美子氏(65)は10日、この地域を回って政策を訴えた。

 有権者からは、肯定的な声と、周知不足への不安が聞かれた。旧赤城村の加工食品製造会社長狩野航輝さん(29)は「日本の再構築が問われる選挙なのに、区割りのことを知らない人が多い」と心配する。

 一方、同じ候補者を長年支援してきたという旧勢多郡東村(みどり市)の70歳代男性は「名残惜しいが生活圏と選挙区が一致してすっきりする」と話す。旧新里村(桐生市)の70歳代男性も「行政単位で一つになることはよいこと」と喜ぶ。

 分割がなくなった4市の選挙管理委員会は、開票の事務負担などが軽減される。

 4市は2か所で行っていた開票作業が1か所にまとめられ、渋川市や桐生市は動員する職員数を3割程度減らせると見込む。太田市選管は「合併から20年。ようやく市全体が同じ候補者に投票できるようになる。市の一体感が生まれるのではないか」と期待する。各市はチラシ配布などで区割り変更を周知している。

 区割りは2022年に成立した改正公職選挙法で変更された。議論の際、県も自治体の分割解消を要望したが、高崎市のみ4区と5区に分かれた状態が続いている。

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