22人死亡のベイルート空爆、標的のヒズボラ幹部は生存か…国連安保理ではイスラエル非難相次ぐ
読売新聞 / 2024年10月11日 22時23分
【エルサレム=西田道成、ニューヨーク=金子靖志】レバノン保健省などによると、イスラエル軍は10日、レバノンの首都ベイルート中心部の住宅密集地を空爆し、22人が死亡、117人が負傷した。AP通信は、軍とレバノンに拠点を置くイスラム教シーア派組織ヒズボラの攻撃の応酬が続くこの1年で、ベイルート中心部への空爆では最悪の被害になったと報じた。
中東のテレビ局スカイニュース・アラビアによると、標的となったヒズボラ幹部ワフィク・サファ氏が重傷を負った。
レバノン南部の平和維持を担う国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は10日、南部ナクラの本部にある監視塔が同日朝、イスラエル軍の戦車の砲撃を受け、兵士2人が負傷したと明らかにした。英BBCによると、2人はインドネシアの兵士だった。
UNIFILは「平和維持部隊に対するいかなる意図的な攻撃も国際人道法の重大な違反だ」と抗議した。イスラエル軍はヒズボラがUNIFILの拠点付近で活動していると指摘し、攻撃前にはUNIFIL側に安全な場所にとどまるよう通告したと主張した。
国連安全保障理事会は10日、イスラエル軍とヒズボラの戦闘激化を受け、緊急会合を開いた。軍によるベイルートの人口密集地への攻撃やUNIFILの兵士2人の負傷について、全15理事国から非難や懸念の声が相次いだ。
イスラエル政府は10日、治安閣議を開き、イランから1日に受けたミサイル攻撃に対する報復措置について協議した。報復時期をベンヤミン・ネタニヤフ首相とヨアブ・ガラント国防相に一任することを承認した可能性がある。イスラエルの後ろ盾となる米国のバイデン大統領は報復措置に理解を示しつつ、イランの核施設や石油関連施設への攻撃に反対する考えを示している。
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