２４年産のコメ収穫量、６年ぶりに増加の見通し…生育状況は「やや良」か

農林水産省

　農林水産省は１１日、２０２４年産のコメの収穫量が、２３年産の実績比で３・４％増の６８３万３０００トンになるとの見通しを発表した。前年の実績を上回れば６年ぶりとなる。需要増や飼料用からの転換を背景に、東日本の主産地を中心に主食用米の作付面積が増加した。

　全国で例年５～６割程度の収穫が進んでいる９月２５日時点の予想収穫量などをまとめた。主食用米の作付面積は、２３年産と比べて１・４％増の１２５万９０００ヘクタールとなった。

　１１日に発表した２４年産の生育状況は「やや良」になるとの見通しだ。平年を１００とした全国の作況指数は１０２（９月２５日時点）となった。

　都道府県別では岩手、宮城の２県が「良」（１０６以上）となり、北海道、茨城、熊本、沖縄など１９道府県が「やや良」（１０２～１０５）だった。天候に恵まれてもみの数が確保され、生育も良かったという。

　埼玉、富山、兵庫など１９都県は「平年並み」（９９～１０１）、山形、新潟、福岡など７県は「やや不良」（９５～９８）だった。