追加要求の「回廊への軍駐留」は認められない…ハマス幹部のインタビュー要旨
読売新聞 / 2024年10月12日 5時0分
イスラム主義組織ハマス政治局のホサム・バドラン氏(58)と最高幹部のメディア顧問タヘル・ヌヌ氏(49)の幹部2人がカタールの首都ドーハで個別に読売新聞のインタビューに応じた。
2人のインタビュー要旨は以下の通り。
ホサム・バドラン氏
【ガザでの戦闘1年】
この1年で我々が目撃したのは、パレスチナ人に対するジェノサイド(集団殺害)だ。イスラエル軍は核兵器以外のあらゆる兵器を使ったが、目的を達成できていない。ハマスを壊滅できず、ガザの人質を取り戻せていない。
【停戦交渉と回廊】
全てのパレスチナ人は戦闘の完全停止を求めている。我々の要求は、攻撃の停止とガザからの軍の完全撤退、ガザ住民への人道支援と再建だ。ネタニヤフ首相は「フィラデルフィ回廊」への軍の駐留を追加で要求し、停戦合意を望んでいない。回廊はガザから外の世界へ向かう唯一の境界で軍駐留は認められない。回廊は治安面というより、パレスチナの将来に関わる問題だ。
【ガザの人質】
人質は、停戦や刑務所収監者との交換交渉の大きな力となる。ハマスが人質を殺害したというイスラエルの主張は誤りだ。
タヘル・ヌヌ氏
【ヒスボラ紛争とガザ】
イスラエルに対するあらゆる圧力は、ガザでの攻撃を減らし、我々にとって好ましい事態だ。イスラエルこそ中東の安全保障の脅威だ。
【停戦交渉】
イスラエルの攻撃からガザの人々を守るために戦闘を短くしようと協議している。イスラエルが戦闘をやめればハマスも攻撃をやめ、戦闘は終わる。
【戦闘後のガザ】
ガザを支配するために戦っているわけではない。誰がガザを支配するかはパレスチナ内部で協議されるべきだ。
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