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石破首相「力や威圧による現状変更、許容してはならない」…中露念頭に東アジア首脳会議で訴え

読売新聞 / 2024年10月12日 1時3分

記者会見をする石破首相(11日、ラオス・ビエンチャンで)=川口正峰撮影

 【ビエンチャン=上村健太】日米中露や東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10か国などによる東アジア首脳会議(EAS)が11日、ラオスの首都ビエンチャンで開かれた。石破首相は、中国やロシアを念頭に「力や威圧による一方的な現状変更の試みを許容してはならない」と述べ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化を訴えた。

 会議には、初参加となった石破首相のほか、中国の李強リーチャン首相、米国のアントニー・ブリンケン国務長官、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相らが出席した。

 日本の外務省の発表によると、石破首相は沖縄県・尖閣諸島周辺で相次ぐ中国海警局の公船による領海侵入を踏まえ、「東シナ海で日本の主権を侵害する活動や挑発的な軍事活動が継続・強化されていることに強く反対する」と強調した。中国船がフィリピン船への衝突を繰り返すなど緊張が高まっている南シナ海情勢への「深刻な懸念」も示した。

 首相は、台湾海峡の平和と安定の重要性も強調。その上で、日中両国は「国際社会の平和と繁栄にとって共に重要な責任を有する」と指摘し、中国と緊密に意思疎通を図っていく方針を表明した。ロシアによるウクライナ侵略は「国際法の明白な違反だ」と非難した。

 就任後初の外遊先としてラオスを公式訪問した首相は11日夕(日本時間11日夜)、全ての日程を終え、政府専用機で帰国の途に就いた。一連の外交日程では岸田前首相の外交路線を踏襲する姿勢が目立ち、首相の持論である「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」には言及しなかった。

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