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全国に先駆けた大阪の「性暴力救援センター」、活動継続へ公立病院に移転要望…「一つの民間病院で機能維持は困難」

読売新聞 / 2024年10月12日 9時5分

 性暴力被害者の「ワンストップ支援センター」を全国に先駆けて阪南中央病院(松原市)内に開設したNPO法人「性暴力救援センター・大阪SACHICO(サチコ)」が11日、大阪市内で記者会見を開き、「一つの民間病院で機能を維持することは困難」とし、来年度以降も活動ができるよう、府に移転先となる公立病院の選定を要望した。

 サチコは2010年4月に開設。24時間無休で被害者の相談に応じ、産婦人科医による診察や証拠の採取などの支援を1か所で行い、ワンストップ支援センターのモデルとなった。

 会見では、久保田康愛やすえ理事長らが窮状を説明。協力できる医師の不足などで、拠点とする同病院での診察が昨年9月から難しくなり、22年度に406件だった受診件数は今年度がゼロになった。医師の人件費は国と府の補助金の対象外で同病院の負担が重く、来年3月末での退去を求められているとした。

 久保田理事長は、緊急避妊などは被害後72時間以内の対応が重要だとし、「医療と支援の両方を提供できることが大事。病院への移転を府の責任で行っていただきたい」と訴えた。

 一方、府は9月、庁内にワーキンググループを設置し、移転先の選定を早期に進めたいとしている。

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