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藤田菜七子騎手のスマホ使用は「二重処分」? JRAは反論、聞き取りで「他者との通信」めぐりウソあったと説明

J-CASTニュース / 2024年10月11日 17時45分

藤田菜七子騎手のスマホ使用は「二重処分」? JRAは反論、聞き取りで「他者との通信」めぐりウソあったと説明

藤田菜七子騎手(写真:REX/アフロ)

人気女性ジョッキーの藤田菜七子騎手(27)は、2023年4月ごろまで調整ルーム内で複数回スマホを使う禁止行為があったとして騎乗停止になったが、藤田騎手の調教師は会見で、すでに厳重注意を受けており二重処分ではないかと疑問を呈した。

この報道が流れると、藤田騎手が所属する日本中央競馬会(JRA)に対し、ネットで疑問や批判が相次いだ。今回なぜ騎乗停止になったのか、JRAの報道室に真意を聞いた。

師匠は「昨年すでに厳重注意を受けていた」と疑問視

藤田騎手の禁止行為については、週刊文春の電子版が24年10月9日に報じて騒ぎになった。

八百長などの不正を防ぐため、競馬のレース前は、騎手は調整ルームに入るときにスマホをJRAに預けることが義務になっている。23年5月には、女性騎手ら6人がルーム内でスマホを使っていたとして、30日間の騎乗停止処分になったが、このとき藤田騎手に処分の報道はなかった。

これに対し、文春の記事では、藤田騎手は見つからなかっただけでスマホを持ち込んでいたと競馬場関係者の話を紹介し、藤田騎手がその後も、タブレット端末などを持ち込んで外部と通信していたようだと指摘し、藤田騎手とLINEなどで日常会話したという男性3人の話を載せた。

文春報道を受け、JRAは10月10日、藤田騎手が23年4月ごろまで禁止行為を複数回していたと発表し、藤田騎手は騎乗停止になった。これに対し、藤田騎手は同日、JRAに引退届を出したと報じられ、ファンに衝撃が走った。11日に、JRAから正式に引退が発表された。

一方、師匠の根本康広調教師(68)が11日に会見し、藤田騎手は、6人処分の当時、JRAにスマホを使っていたと申告し、すでに厳重注意を受けていたと明かした。そして、報道があったからといって、藤田騎手をもう一度処分するというのは違うのではないかと疑問を投げかけた。

この会見が報じられると、X上などでは、JRAへの疑問や批判が相次いだ。

JRA「前回と一転して、『他者との通信』を認めた」

「え?これは本当の話?であればJRAが完全にどうかしてるだろ」
「申告してて厳重注意で終わってるのであれば話は変わるよ」

スマホ使用が報じられたときは、藤田騎手に厳しい意見が相次いでいたが、一転して、藤田騎手に同情する声も次々に書き込まれている。

もし6人処分の当時、藤田騎手が厳重注意を受けていたとすれば、今回の騎乗停止は、根本調教師も指摘するような二重処分にならないのだろうか。

この点について、JRAの報道室は10月11日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように説明した。

「昨年5月の聞き取りのときには、藤田騎手から、調整ルーム内で通信機器を使っていたと申し出がありました。しかし、6人と違って、明確な物証を得られなかったため、厳重注意に留めました。このとき、藤田騎手は、『他者との通信は行っていない』と言っていました。しかし、報道を受けた今回の聞き取りでは、『他者との通信をしていた』と本人が認めました。物証があるかについては、調査中ですので、お答えできません」

藤田騎手が前回の聞き取りでウソをついていたのか聞くと、「結果的にそういうことになります」と認めた。

文春報道では、6人処分のとき以降も、藤田騎手がスマホを使っていたとしているが、その点については、「調査中になりますので、お答えできません」と述べた。藤田騎手のスマホ使用については、JRAの公式サイトで近くお知らせを出すとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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