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サンドウィッチマンもラジオで閉店に言及、宮城県の都内アンテナ店が別店舗で存続へ…知事「一本足打法はダメ」

読売新聞 / 2024年10月12日 14時55分

東京・池袋にある宮城県のアンテナショップ(宮城県提供)

 宮城県が閉店を決めているアンテナショップ「宮城ふるさとプラザ」(東京・池袋)が、別店舗に衣替えして存続する見通しとなった。早ければ年内に閉店した後、運営を担う県物産振興協会が都内に後継店をオープンする方針を決めたことが11日、関係者への取材で分かった。2023年12月に閉店方針が発表されて以降、協会は店舗存続のあり方を模索していた。近く正式発表する。

 関係者によると、新店舗は現店舗より規模を縮小する見通しだが、品ぞろえは維持する。「宮城ふるさとプラザ」の店名を引き継ぐことも県と協議しているという。

 05年にオープンした現店舗は、宮城県の特産品や土産物の製造会社などでつくる県物産振興協会が県の委託を受けて運営している。協会は「計り知れない価値があり、閉店すべきではない」として、自前での後継店出店を検討。家賃などの負担額に見合う立地の物件探しが難航していたが、賃貸借契約のめどがついた。

 宮城県はネット販売の普及で今後の店舗販売額が月約1100万円の家賃に見合わなくなるとして、25年2月末の賃貸借契約を更新せずに閉店する方針を23年12月に発表した。自治体が東京・銀座周辺などに開設したアンテナ店が、コロナ禍の売り上げ減少により相次いで閉店していた背景もある。仙台市出身の人気お笑いコンビ「サンドウィッチマン」がラジオで「宮城ふるさとプラザ」の閉店に言及し、店舗存続を望んで話題にもなった。

 県産品販売について、宮城県の村井知事は「アンテナショップ一本足打法ではだめだ。決してメリットがないわけではないが、常に費用対効果を考えなければならない」との立場を示す。県は閉店後を見据え、首都圏以外で期間限定店舗を開いたり、「リアル店舗」からネット販売に誘導したりする販売戦略を9月に策定している。

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