石破首相が就任後初の外遊から帰国、党首討論会に参加し衆院選の論戦復帰へ…３連休でアピール活発化

初外遊を終え、帰国した石破首相（１２日、羽田空港で）＝後藤嘉信撮影

　石破首相は１２日未明、就任後初の外遊先のラオスから政府専用機で羽田空港に到着し、帰国した。同日午後には日本記者クラブでの党首討論会に参加し、週明けに公示される衆院選の論戦に復帰する。与野党幹部は３連休でテレビ出演や街頭演説を重ね、有権者へのアピールを活発化させる。

　首相は衆院解散翌日の１０日から、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）関連首脳会議に出席するためラオスを訪れた。与野党は事実上の選挙戦に突入していたが、東・南シナ海で威圧的な行動を強める中国を念頭に、アジア諸国のリーダーが集う場で日本が存在感を示すことが必要だと判断した。

　首相は一連の外交日程を終えた１１日、ラオスでの記者会見で「主要国首脳と直接意見交換を行い、関係発展の方向性を確認した」と強調した。

　与野党党首は１５日の公示に向け、３連休で露出を加速させる。１２日午後には日本記者クラブ主催の党首討論会に臨み、政治改革や経済政策などを巡って議論を戦わせる。１３、１４日には各党首そろい踏みでのテレビ出演が複数予定されている。

　自民党の小泉進次郎選挙対策委員長や公明党の石井代表、立憲民主党の野田代表らは、３連休中に各地で街頭演説を行う予定だ。