1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「核の抑止力ではなく、私たちの活動こそが抑止力だ」…ノーベル平和賞受賞の被団協が記者会見

読売新聞 / 2024年10月12日 20時45分

記者会見に臨む被団協の田中煕巳・代表委員(12日午後、東京都千代田区で)=武藤要撮影

 ノーベル平和賞に選ばれた被爆者団体の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」は12日、東京都千代田区で記者会見を開いた。核廃絶を訴えてきた被爆者らは「核兵器をなくすための大きな力になれば」と喜びを語った。

 オンラインを含め広島や長崎で被爆した役員7人が出席。代表委員の田中熙巳てるみさん(92)は「受賞を聞いた時は喜びがわいてこなかったが、一晩明けて、うれしくなってきた」と話した。

 この日、石破首相から電話で祝意を伝えられた。その際、「核兵器はなくさなきゃいけないが、今の国際情勢を考えると現実的な手段を取っていかざるを得ない」と説明され、直接会うことを求められたという。

 石破首相は、米国の核兵器を共同運用する「核共有」に言及したこともある。田中さんは「徹底的に議論し、間違っていると説得したい」と述べた。

 事務局次長の和田征子まさこさん(80)は「これまで核兵器が使われてこなかった。核の抑止力ではなく、私たちの行動こそが抑止力だ」と誇らしげに語った。

 被団協は1956年に被爆者らが結成。「核なき世界」の実現を訴え、国内外で被爆体験の証言や署名運動を続けてきた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください