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妻を殺害したとされる元県議あす初公判、無罪主張へ…自宅と離れた議員会館にいたと話す

読売新聞 / 2024年10月15日 17時29分

丸山大輔被告

 長野県塩尻市の酒造会社事務所兼自宅で2021年9月、丸山希美さん(当時47歳)が殺害された事件で、殺人罪に問われた夫で元県議の丸山大輔被告(50)に対する裁判員裁判の初公判が16日に長野地裁で開かれる。弁護側は無罪を主張する方針で、犯行を示す直接的な証拠がない中、検察側が間接的な状況証拠の積み重ねでどのように有罪を立証するかが焦点となる。(塔野岡剛、安田ななか)

 起訴状によると、丸山被告は21年9月29日午前1時44分頃~同3時4分頃、経営する「笑亀しょうき酒造」の事務所兼自宅で、希美さんの首を何らかの方法で圧迫し殺害したとされる。

 捜査関係者によると、丸山被告は事件当時、「(長野市の)議員会館にいた」などと話していたが、複数の防犯カメラの映像などから、車体後部に特徴的なへこみのある丸山被告のものとみられる車が、高速道路などを避けて下道で長野市と塩尻市を往復していたことが判明。丸山被告は22年に逮捕、起訴された。

 公判で、検察側はこうした間接的な状況証拠を積み重ねて丸山被告の有罪を立証するものとみられる。

 状況証拠による立証について、最高裁は10年、「被告が犯人でなければ合理的に説明できない事実が含まれていることが必要」との基準を示している。ある地検幹部は「被告以外が犯人であると考えられない点を立証していく」と話す。

 一方、弁護人は無罪を主張する方針を明らかにしている。

 関係者によると、公判の証人尋問では、検察側、弁護側合わせ約20人の証人が出廷する見通しだという。

 丸山被告夫妻を知る地元関係者は事件から3年がたっても、動揺を隠せないでいる。20年来の付き合いがあるという知人男性は「なぜ希美さんが殺されたのか、大輔さんが犯人でもそうでなかったとしても真実が知りたい」と語る。同様に20年の付き合いがある70歳代男性は「いまだに信じられず、事件のことを考えると頭が痛い。どんな判決でも希美さんは帰ってこないし、本当の意味での解決はできない」と声を落とした。

 公判は、予備日を含めて23日間の審理を予定。論点が複雑になるとみられ、動機など四つのテーマについてそれぞれ検察側、弁護側が論告、弁論を行う。

 11月26日に全体を総括する論告と弁論を行って結審し、12月23日に判決が言い渡される。

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