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自民「非公認」となった菅家一郎氏が不出馬を表明、情勢悪化受け…混迷の福島3区

読売新聞 / 2024年10月13日 13時10分

衆院選に立候補しないことを表明する菅家氏(12日、会津若松市で)

 衆院選福島3区に無所属での立候補を予定していた前衆院議員の菅家一郎氏(69)が12日、出馬を取りやめると表明した。自民党福島県連は代わりの候補を立てる方針だが、公示を3日後に控えて選挙区構図が不透明になった。

 菅家氏は同日午前、自民党本部の小泉進次郎選対委員長と矢吹貢一県連幹事長に不出馬の意向を伝えた。夕方には、会津若松市の事務所で記者会見を開き、不出馬を明らかにした。

 菅家氏は、政治資金問題で自民非公認が決まった9日には、無所属で出馬すると明言していた。一転して不出馬となった理由について「裏金議員として(有権者から)厳しい判断がなされている」とし、情勢の悪化を受けて決断したなどとした。

 比例選単独で東北ブロックに出馬予定だった自民の上杉謙太郎・前衆院議員(49)が、政治資金問題で出馬辞退に追い込まれたことも「残念でショックだった」と判断に影響したとした。上杉氏は県連の3区選対本部長に就いていた。

 県連は新たな候補の擁立を急ぐが、自民の公認申請は既に締め切られており、無所属での立候補になるという。県連幹部は、現時点でめどは立っていないとしながらも、「不戦敗にはしない」と語った。

 菅家氏の不出馬は、会津若松市で12日午後に開かれた選対会議で、後援会関係者ら約250人にも伝えられた。出馬を求める声が相次ぎ、会議が中断、延長するほど紛糾した。不出馬の意向が変わらず、地元県議は「菅家さんに出てほしかった」と吐露した。

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