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カナダとインド両政府が外交官追放…シーク教指導者殺害事件巡り非難の応酬

読売新聞 / 2024年10月15日 5時42分

オタワで記者会見するカナダの警察当局者=14日、ロイター

 【ニューヨーク=山本貴徳、ニューデリー=浅野友美】カナダ政府は14日、インドの外交官らが公職を利用して犯罪行為につながる情報収集などを行っていたとして、6人に国外退去を命じたと発表した。インド政府も同日、カナダに対し、臨時代理大使ら外交官6人の国外退去を求めた。

 両国はカナダで昨年6月に起きたシーク教指導者殺害事件を巡り、対立している。カナダ側は、インド政府の工作員が殺害に関わった疑いがあると主張しているのに対し、インド側は疑惑を全面否定している。今回の外交官追放の応酬によって、両国の溝がさらに深まりそうだ。

 カナダの警察当局は同日、インド政府の職員と殺人や暴力行為とのつながりを示す証拠などを入手したと発表した。インド政府が、強要や脅迫も行って情報を収集し、南アジア系組織のメンバーを標的にしていると指摘している。

 カナダ側はインドの外交官らに捜査協力を要請したが、同意しなかったため、国外退去を命じたと説明している。メラニー・ジョリー外相は声明で「この問題を解明することは両国の利益にかなう」と表明した。

 これに対し、インド外務省は、カナダに駐在するインドの大使らを召還すると発表した。インドに駐在するカナダの臨時代理大使を呼び出し、「根拠なくインドの大使らが標的とされた」などと抗議したほか、声明で、カナダ側の指摘について「ばかげた当てつけだ」と否定した。殺害されたシーク教指導者は、教徒が多い北部パンジャブ州の分離・独立を主張し、インド政府から「テロリスト」と見なされていた。

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