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ノーベル経済学賞にMIT・シカゴ大の教授3人、「民主主義など社会制度が経済反転に重要」実証

読売新聞 / 2024年10月15日 11時26分

スウェーデン王立科学アカデミーでスクリーンに映し出されたノーベル経済学賞を受賞した3人(14日、ストックホルムで)=AP

 【パリ=中西梓】スウェーデン王立科学アカデミーは14日、2024年のノーベル経済学賞を、米マサチューセッツ工科大学(MIT)のダロン・アセモグル教授と同大のサイモン・ジョンソン教授、米シカゴ大のジェームズ・ロビンソン教授に授与すると発表した。政治、経済などの社会制度と経済成長の因果関係を研究し、国家間で格差が生じる背景を明らかにしたことを評価した。

 3氏は、欧州に植民地化された国家について、植民地化の過程で導入された社会制度と、長期的な経済成長との関係を調査。国家の繁栄に決定的な要素は、地域や文化ではなく、民主主義や法治主義、公平公正な競争といった社会制度であることを明らかにした。

 3氏の研究について選考委員会は、「国家間の大きな所得格差を縮小するための社会制度の重要性を実証した」としている。

 受賞の決定後、3氏はオンラインで記者会見した。アセモグル氏は、「政治が1人の人物や一つの政党によって独占されない枠組みが重要だ。民主化した国はより速く成長する」と述べた。ジョンソン氏は、「近年は世界の多くの指導者が、(国を豊かにする方向ではなく)別の方向に進んでいる」と指摘した。

 また、ロビンソン氏は「発展途上国の人々に社会の問題について考える方法を与えるという点で、この研究は重要だ」と語った。

 経済学賞の賞金は1100万スウェーデン・クローナ(約1億6000万円)で、賞金は3等分される。授賞式は12月10日にストックホルムで行われる。

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