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被災地の石川3区、有権者の「頼むっちゃ」聞こえにくく…仮設住宅の男性「未来見える取り組みを」

読売新聞 / 2024年10月15日 14時32分

候補者の出陣式で黙とうする支持者ら(15日午前、石川県七尾市で)=桐山弘太撮影

 能登半島地震の被災地や、政治資金収支報告書の不記載があった前議員が出馬する注目の選挙区などでは、各候補者が訴えを響かせた。

 元日の能登半島地震と9月の記録的な大雨に見舞われた被災地が含まれる石川3区には、自民党と立憲民主党の前議員、共産党の新人が立候補し、早期の復旧・復興を訴えている。

 「自民、公明の連立政権で、能登の再生のため、全力を挙げて取り組む覚悟だ。能登の未来を託してほしい」。3選を目指す自民の西田昭二候補は15日、石川県七尾市で開いた出陣式で力を込めた。

 地震後には岸田首相(当時)に「能登を助けて」と電話で窮状を訴えた。式では自民の森山幹事長も「彼は現場を歩き、努力してきた」と強調した。

 だが、地震と大雨は自民支持層が多い奥能登地域を直撃し、避難で地元を離れた住民も少なくない。地元県議は「広く深く奥能登中に響いていた『西田、頼むっちゃ』という声は、今は断ち切られている。票は期待できないかもしれない」と危機感をあらわにする。

 立民の近藤和也候補も七尾市内で第一声を上げた。地震後、選挙区内に6000戸以上整備された仮設住宅をこまめに回り、国会論戦に反映させてきた。

 この日は防災服姿でマイクを握り、「選挙なんてやっている場合か、というのが能登の総意だ」と早期解散を批判し、「日本全国に『能登を助けてください』と訴えていく選挙だ」と主張した。前回は選挙区で3945票差で敗れ、比例復活しており、雪辱を期す。

 共産新人の南章治候補は政府・与党の対応を「被災者に冷たい」と訴えている。

 輪島市の仮設住宅で暮らす男性(79)は「先が見えないので、未来が見えるような取り組みをしてほしい」と話す。

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