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復活当選できる重複立候補、自民・立民・維新・公明のトップは見送り

読売新聞 / 2024年10月15日 19時28分

各党の比例名簿の特徴

 衆院選の比例選では、石破首相(自民党総裁)や立憲民主党の野田代表ら与野党幹部が小選挙区との重複立候補をしないケースが目立った。重複立候補しない場合、小選挙区で敗れれば復活当選できない。党幹部自身がリスクを取って選挙に臨むことになった。

 自民では、石破氏に加え、森山幹事長、鈴木総務会長、小野寺政調会長、小泉進次郎選挙対策委員長の党四役も重複立候補しなかった。政治資金収支報告書に不記載が確認された前議員らに重複立候補を認めなかったことから見送った。

 公明党は、小選挙区に擁立した11人全員について、比例選との重複立候補を見送った。比例選から転出し、新たに埼玉14区から出馬した石井代表は15日、記者団に「重複するとどうしても陣営が緩む。全力を出し切るためだ」と語った。

 公明は2000年衆院選を最後に、小選挙区候補の比例選への重複立候補を認めていない。今回、関西の6小選挙区で日本維新の会と初めて議席を争うことになったため、重複立候補を容認するかどうかが注目されていた。

 立民では、野田代表以外に、逢坂誠二・前代表代行(北海道8区)や岡田克也・常任顧問(三重3区)も比例選への重複立候補を見送った。

 日本維新の会は地盤とする大阪府内の全19小選挙区のうち18小選挙区で近畿ブロックへの重複立候補を認めなかった。馬場代表と藤田幹事長も含まれ、小選挙区での勝利を目指す。

 一方、共産党の田村委員長は比例単独候補として東京ブロック1位となり、国民民主党の玉木代表は四国ブロックで重複立候補した。

 自民は政治資金問題を巡り比例選への重複立候補を認めない34人に代わり、比例名簿には女性や若者を積極的に登載した。自民の比例単独候補は前回選より17人増の76人となり、このうち女性は11人から30人に大幅増となった。女性重視は立民も同じで、比例選の北海道ブロックで女性2人の重複立候補者を名簿1位で優遇し、復活当選しやすいようにした。

 今回の衆院選は、「1票の格差」是正に伴い、小選挙区を「10増10減」して行われる。自民は選挙区が減ったことを受けて比例選への転出を余儀なくされた候補者9人を名簿の上位で処遇した。村上総務相は四国ブロック1位、阿部文部科学相は九州ブロック1位となり、現職閣僚が小選挙区で戦わないことになった。立民は比例選に回った馬場雄基氏を東北ブロック1位とした。

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