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「あんまり数はこなせない。でも、でも...」 衆院選公示日、裏金問題に「全振り」する立憲・野田佳彦代表

J-CASTニュース / 2024年10月15日 16時15分

「あんまり数はこなせない。でも、でも...」 衆院選公示日、裏金問題に「全振り」する立憲・野田佳彦代表

衆院選公示後の「第一声」の演説に臨む立憲民主党の野田佳彦代表。内容の大半を裏金問題に費やした

衆院解散にともなう第50回衆院選が2024年10月15月、公示された。自民党派閥をめぐる裏金事件が争点のひとつになるとみられ、定数465(小選挙区289、比例区176)を争う。「自公の過半数(233議席)割れ」を目指す立憲民主党の野田佳彦代表は「第一声」の演説の大半を裏金問題の批判に費やし、社会保障や経済、安全保障などには言及しなかった。

演説の場所はJR 八王子駅前(東京都八王子市)。八王子がある東京24区は、裏金問題で自民党の公認を得られなかった萩生田光一元政調会長の地盤で、立憲は有田芳生元参院議員を擁立している。

野田氏はこの後、兵庫県明石市、福井県敦賀市に移動。「効率は悪い。あんまり数はこなせない」が、あえて「裏金大物議員」の選挙区を選んだとしている。

石破氏は小名浜漁港から北上しながら仙台へ 野田氏は八王子→明石→敦賀

野田氏の八王子での演説は約19分30秒。冒頭のあいさつと、緊急入院したれいわ新選組の山本太郎代表へのお見舞いの言葉以外の、すべての内容が裏金問題と萩生田氏批判だった。

この日の野田氏の演説は3回。JR八王子駅前以外の2か所は、JR明石駅前(兵庫県明石市、兵庫9区)と、JR敦賀駅前(福井県敦賀市、福井2区)。どちらも、やはり自民の公認を得られなかった西村康稔元経済産業相、高木毅氏の地盤だ。立憲はそれぞれ元兵庫県議の橋本慧悟氏、NPO法人代表の辻英之氏を擁立している。

対する石破茂首相(自民党総裁)の第一声は、福島県いわき市の小名浜漁港(福島4区)だった。その後、県内を石川町(福島2区)、二本松市(福島1区)と北上し、さらに北の仙台市と合わせて計4回の演説を予定している。

石破氏に比べて野田氏の演説場所は「飛び飛び」で、回数も1回少ない。それでも、裏金問題をめぐる「怒りを皆さんと共有していただくため」に、このルートを選んだという。

「効率は悪い。あんまり数はこなせない。でも、でも、『裏金隠し解散』ですから......隠しちゃいけないんです! 裏金は大きな争点であるということを国民の皆様にご理解いただき、その怒りを皆さんと共有していただくためにも、公示日の初日は、裏金大物議員の選挙区を回ろうと思ったんです」

外交問題は「動きあればタイムリーに」

「第一声」では、安全保障や経済政策への言及はなく、直後の取材では、この分野について立憲が「自民党を上回っている」点を確認する質問も出た。野田氏は、公示日は裏金問題について話すとした上で、

「選挙区によっては地域に色々な課題がある」
「外交課題で何か動きがあれば、タイムリーにそういうテーマについてもお話しさせていただく」

などと応じ、選挙戦2日目以降は取り上げる話題を広げる考えのようだ。

(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)

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