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東京24区「政治とカネ」巡り乱戦、非公認で無所属出馬に新人5人が挑む

読売新聞 / 2024年10月16日 11時33分

衆院選が公示され、候補者と気勢を上げる支持者ら(15日、東京都八王子市で)=三浦邦彦撮影

 各地で舌戦の火ぶたが切られた衆院選。自民党の政治資金問題で公認されなかった元派閥幹部はどう戦うのか。注目の選挙区から報告する。

 強固な保守地盤に支えられ、前回選まで自民党元政調会長の萩生田光一候補が4連勝してきた。今回は党派閥の政治資金問題で党の公認を受けられず、無所属での出馬となった萩生田候補に、野党候補ら新人5人が挑む乱戦の構図となった。

 「派閥のルールを踏襲したとはいえ、足を止めて考えなければならなかったと反省している。申し訳ありませんでした」。15日午前11時半頃、JR八王子駅前で第一声に臨んだ萩生田候補は、自身の政治資金問題に触れて深々と頭を下げた。「黙れ、裏金」とヤジが飛ぶ中、「八王子の土となる覚悟だ。どうかもう一度チャンスをください」と声を詰まらせながら訴えた。

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係でも批判を浴びる萩生田候補に対し、立憲民主党は、ジャーナリストとして旧統一教会問題を取材してきた有田芳生候補を擁立した。同駅前での第一声には野田代表も駆けつけ、有田候補は「裏金だけでなくカルト教団にもべったりな政治を、八王子から終わらせよう」と力を込めた。共産党都委員会も自主支援に回る。

 日本維新の会の佐藤由美候補も自民を批判し、「利権の分配に終始してきた政治のあり方を変える」と強調。国民民主党の浦川祐輔候補は「国民民主はきちんと対案を持った政党だ」とアピールし、参政党の與倉さゆり候補は「減税で国民の負担を減らす」と訴える。

 八王子市の男性(88)は「『政治とカネ』の問題がなぜ起きるのかきちんと説明してほしい。候補者たちは庶民の苦しい暮らしぶりにも目を向けるべきだ」と話していた。

◇東京24区◇ 八王子市の一部
與倉さゆり 40 参新
有田 芳生 72 立新
畑尻 文夫 69 無新
浦川 祐輔 31 国新
佐藤 由美 52 維新
萩生田光一 61 無前《6》

(年齢は投票日現在、《》の数字は当選回数、党派名の〈〉囲みは推薦、届け出順)

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