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フリーランス保護、コミカルな寸劇でゆるく条文を解説…公取委職員が新法施行前に動画46本配信

読売新聞 / 2024年10月16日 17時0分

佐藤さんが新法を解説する動画の一場面=公取委提供

 11月1日に施行されるフリーランスを保護する新法の認知度向上を目指し、公正取引委員会が、職員自ら企画・出演する解説動画をユーチューブの「公正取引委員会チャンネル」(https://www.youtube.com/c/JFTCchannel)で配信している。「わかりやすさ」にこだわり、コミカルな寸劇やキャッチーな文言で難解な条文を説明。担当者は「法律を知れば、自分自身を守れる。楽しみながら理解してほしい」と話す。

来月新法施行 認知度向上へ

 「よろしくね この金額で決定です 交渉の余地 もちろんないよ」。五七五七七のリズムに乗って文言が読み上げられ、新法「フリーランス・事業者間取引適正化法」で禁じる「買いたたき」を説明する約50秒間の動画がスタートした。

 取引先から一方的に低い報酬を定められ悲嘆に暮れる女性を演じるのは、フリーランス取引適正化室の佐藤香純さん(36)だ。「フリーランスが安心して働ける環境をつくりたい」と新法のポイントや違反となる取引などを解説する動画の配信を発案した。

 脚本や構成は全て佐藤さんが担当している。ハリセンを手に跳びはねたり、喜怒哀楽を身ぶり手ぶりで表現したり……。未経験という演技に体当たりで挑戦しながら、不当な報酬の減額や商品の返品など「七つの禁止事項」を含む違反行為を一つ一つ解説していく。

 昨年12月から始めた動画の配信は、今月15日までに計46本に上った。うち24本は、視聴者に飽きさせないために、最長60秒のショート動画に。動画の撮影には1本当たり約3~5時間をかけ、編集は日常業務の合間に行う。

 テレビ番組などを見てテロップの出し方や場面の切り替え方を研究したという佐藤さんは「公取委として許されるギリギリのラインを攻めています。専門用語を誰にでも伝わるように『翻訳』するのが、一番の腕の見せどころ。堅苦しい話が苦手な方にこそ、ぜひ見てほしい」と呼びかけている。

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