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横浜の住宅で手足縛られた高齢男性死亡、相次ぐ「闇バイト」強盗との関連捜査…周辺の住宅巡る不審者情報

読売新聞 / 2024年10月16日 23時35分

死亡した男性が見つかった住宅(16日午後、横浜市で、読売ヘリから)=須藤菜々子撮影

 16日午前9時25分頃、横浜市青葉区鉄町くろがねちょうの住宅で「玄関横の窓が昨日から開いたままになっている」と、近所の女性から110番があった。警察官が駆け付けると、室内で手足を縛られた高齢男性が血を流して死亡していた。神奈川県警は殺人事件として捜査。戸建て住宅に押し入り、住人を緊縛する手口などが首都圏で相次ぐ「闇バイト」を実行役にした強盗事件と似ており、警察は関連を調べる。

 発表によると、死亡したのは現場の住宅に住む無職後藤寛治ひろはるさん(75)。県警幹部によると、脱衣所で倒れており、体には広範囲に暴行を受けた痕が確認された。玄関脇の窓は、人が通れるほどの大きさに割られていた。県警は17日に司法解剖して死因を調べる。

 現場は東急田園都市線市が尾駅から北西に約2キロの丘陵地にある住宅街。周辺では数日前、「水道を調べたい」などと言って家々を回る人物がいたといい、県警が事件との関連を調べる。

 近くに住む60歳代の女性は「何十年も住んでいるが、事件は一度も起きたことがない静かな地域」と顔をこわばらせ、40歳代の主婦は「闇バイトによる強盗が増えているので戸締まりはしっかりしたい」と話した。

 一方、千葉県白井市中の住宅では16日未明、少なくとも男2人が押し入り、就寝中の70歳代母親と40歳代娘の体を縛った上で暴行し、現金約20万円と軽乗用車1台を奪って逃げた。母親は全身打撲と左手の小指を骨折する重傷、娘は全身と顔面打撲の軽傷を負った。

 県警印西署は強盗致傷事件とみて調べている。同署によると、男らは午前3時半~4時頃に侵入し、2人に目隠しをして体を縛り、「金はどこだ」「車のカギを出せ」と脅したという。

 玄関のドアは施錠されており、部屋の窓ガラスに割られた形跡があった。事件当時、男らは携帯電話で何者かと話していたという。

 東京、埼玉、神奈川、千葉の4都県では8月29日~今月9日、住宅や質店などを狙った強盗事件が8件発生し、このうち6事件の実行役や見張り役ら約20人が逮捕されている。

 実行役の多くは、SNSで「ホワイト案件」「荷物運搬」などをうたう求人に応募。個人情報を送信後、指示役から「逃げたら殺す」などと言われ、強盗に加担させられたとみられる。

 指示役が同じアカウントの通信アプリ「シグナル」を使っていることなどから、警察は東京都国分寺市と埼玉県所沢市の強盗事件など、一部の事件は実行役が同一とみている。

 警察庁幹部は「(殺人事件の発生で)事件の局面が変わった。情報集約し、摘発に全力を挙げる」と語った。

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