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自民は比例も振るわず、支持層固めで他党に後れ…無党派層からの支持も1割届かず

読売新聞 / 2024年10月17日 8時45分

 読売新聞社が行った衆院選の序盤情勢調査では、比例選で自民党が2021年の前回衆院選から議席を減らす見通しとなっており、自民、公明両党で定数176の過半数89に達するかどうかが焦点だ。野党側は立憲民主党が伸長する見込みなのに対し、日本維新の会は苦戦している。

自民、60議席台か

 「比例は公明の支援もいただき、これから国を担っていける力を賜れるようお願いする」。石破首相(自民党総裁)は16日、徳島県板野町の応援演説で声を張り上げた。

 自民は前回選で72議席を獲得したが、今回選では60議席台にとどまりそうだ。北海道、東北、北関東、東京、東海の各ブロックで、定数ぎりぎりの当落線上で争っている議席もあるため、最終的に60議席を割り込む可能性もある。

 党支持層を8割弱しか固められておらず、自党の支持層の8割から9割前後に浸透している他の主要政党と比べ、後れを取っている。無党派層からの支持が1割に達していないのも課題だ。「政治とカネ」の問題が影響しているとみられる。

 公明は前回選で獲得した23議席と同程度の20議席前後を維持しそうだ。このため、自公合わせての議席は70台~90台となる見込みだ。前回選では両党で計95議席を獲得している。

立民、北海道で高い支持

 野党では、立民が40議席台を獲得しそうだ。党支持層の約9割に浸透し、無党派層からの支持が約2割と他党を大きく上回った。60歳代と70歳以上でそれぞれ2割強、3割弱と、他の年代よりも高く支持されている。情勢次第では50議席台をうかがう勢いだ。

 ブロック別では、旧民主党時代から強い地盤を維持する北海道で特に高い支持を得ている。獲得予想議席は3と、自民と伯仲している。

 維新は前回選で25議席を獲得して躍進したが、今回は10議席台にとどまる可能性がある。党支持層の8割を固めているものの、無党派層からの支持が1割未満で、立民や自民を下回っている。

 地盤とする近畿ブロックでの見込み議席は8で、前回の10議席から減る見通しだ。21年の兵庫県知事選で推薦した斎藤元彦前知事の内部告発問題などで批判を受け、党勢が低迷していることが反映されているとみられる。

共産は前回と同水準

 共産党は10議席前後、国民は1桁台で、おおむね前回選と同水準になりそうだ。れいわ新選組は、前回選の3議席からの倍増をうかがう。諸派の政治団体「日本保守党」は、共同代表の河村たかし・前名古屋市長が地盤とする東海ブロックなどで、4議席程度を射程に入れている。

 比例ブロック定数は今回、「3増3減」が行われる。東京2増、南関東1増、東北、北陸信越、中国は各1減となる。

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