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JR九州高速船を福岡海上保安部が強制捜査、博多と釜山結ぶ旅客船で浸水隠し3か月以上運航

読売新聞 / 2024年10月17日 11時55分

 JR九州の子会社「JR九州高速船」(福岡市)が、博多―韓国・釜山プサン港を結ぶ旅客船「クイーンビートル」の浸水を隠して3か月以上運航を続けていた問題で、福岡海上保安部は17日午前、船舶安全法と海上運送法違反の疑いで同社と船の捜索を始めた。

 一連の問題を巡っては、隠蔽いんぺいを指示したとみられるJR九州高速船の社長が解任された。国土交通省も同社に対して全国初の「安全統括管理者・運航管理者の解任命令」を出したが、海保は実態の解明には強制捜査が必要と判断したとみられる。

 海保などによると、同社側は今年2月、船内への浸水を認識しながら必要な臨時検査を受けず、約3か月にわたって運航を継続。国交相に届け出た安全管理規程に基づかずに運航した疑いが持たれている。

 福岡市の博多港国際ターミナルにある同社の事務所や、港に接岸中の船には17日午前9時頃から海保の職員らが相次いで捜索に入った。JR九州は「真摯しんしに対応する」とコメントした。

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